
アンシン・アナトーリー(Anatoliy Anshin)
ロシア出身、20年日本に在住。若い時から日本の伝統文化に魅了され、日本学を専攻したモスクワ大学を卒業後、留学生として来日。日本歴史の分野で博士号を取得して、ロシアと韓国で大学教員を務めた。幕臣、山岡鉄舟(1836-1888)の初の評伝の著者(『古法の真理: 剣客山岡鉄舟評伝』、英文、2012年)。近年、日本の自然・史跡・伝統文化を題材とした芸術写真の撮影を行っており、その活動を「写真」ではなく、視覚芸術というより広い領域に位置付けている。プロカメラを手に取って僅か2年後には、Apple TVをはじめ、世界有数のインターネットTVで芸術作品を配信し、月間3百万人以上の視聴者を持つ米国のLoupe Art社に写真が採用された。

「...美しいからとか、エキゾチックなものだからとか、ただ和風的なものを撮れば良いのではない。現代の日常生活からほとんど消えていても、心を開いていれば、未だ触れられる古い伝統文化の精神性を可視化して、その精神性と再び繋がることが私の芸術活動の目的である。拙作がこの奥深い文化への道標になることを願って止まない...」